発達障害児が癇癪を起こす3つの原因とその対策

学童に連れて行っても、癇癪をすぐに起こして受け入れが拒否される。

学校などで問題を起こすので、常に心配していなければいけない。

 

私が、障害児の学童指導員として勤める中で、癇癪を起こす原因というのは、いつも割と似通っています。

それは「自分の期待通りに相手が行動してくれなかったから」

また、語彙力の不足で「周囲からの悪口や言い合いで言い返せなかった」

という理由です。

「しっかりと予定を伝えること」「話を聞いてあげること」「理解してあげること」

の3つが癇癪を軽減する対策になるので一緒に対策をとっていきましょう。

なぜ癇癪を起こしてしまうのか?

パニックになってしまう原因は主な原因は「自分の期待していた通りに相手が動いてくれない」「友達などの他人からの言葉がけ」です。

 

癇癪の原因①:自分の期待していた通りに相手が動いてくれない

自分が期待していたこととは違う行動を相手がとった場合、癇癪が起きてしまうことがあります。

 

これは、障害に限らず大人にも当てはまることです。

例えば、あなたがお母さんだとして、子供が学校から帰ってきたらスーパーに行こうと思っていたとします。

でも、子供が時間になっても帰ってこなかったらイライラしますよね。

これは、あなたが「うちの子は○○時になったら帰ってくる」と想定してしまっているから。

逆に、うちの子「〇〇時になっても帰ってこないこともあるな」と思っておけば、

そもそも無理な計画は立てず、イライラしませんよね。

 

それと同じで、

子供も「先生は〜してくれる」「お母さんは〜してくれる」と勝手に決めつけている場合があります。

そんな時、先生やお母さんが期待していた行動とは違う行動をとって、癇癪が起きてしまうのです。

 

また、発達障害児の特性として、「〜しなければならない」が多いというものが挙げられます。

たとえば、、、

デパートに行く時にはエレベーターを使わなければならない。

自分がちゃんと勉強していたら、他の子も勉強しなければならない

といったものになります。

周囲がこのルールと違う行動をとった場合に癇癪が起こる確率が高くなります。

 

癇癪を起こす原因②:周囲からの声がけ

周囲からの声がけによっても、癇癪を起こしてしまうことがあります。

一番多いのは、「悪口」。

そして次に「意見のぶつかり合い」です。

でも、その本当の原因は「語彙力不足」のことが多い。

 

例えば、悪口を言われた場合でも意見のぶつかり合いがあった場合でも、

語彙力が不足しているため、言い返せない。

言い返そうと思う前に相手から言葉を畳み掛けられてしまう。

 

そのような理由で、悔しくて癇癪を起こしてしまう。

という傾向が挙げられます。

障害のある子の中には文章を読むことが苦手な子どもが多く、

本を読まないことでの語彙力の不足が癇癪を招いている場合も。

癇癪が起きた時の対策3選

① しっかりと話を聞いてあげる

癇癪が起きる原因として、「語彙力不足により、しっかりと感情を説明できず理解してもらえない」があります。

癇癪が起きた場合には、落ち着くまでも時間がかかりますが、

ぜひゆっくりと話を聞いてあげてください。

子供が自分で説明するのを聞いてあげてください。

そうすることで、多くの癇癪は収まっていきます。

また、これを繰り返すことで、感情を言葉にするトレーニングにもつながり癇癪の頻度が少なくなります。

 

注意点としては、しっかりとお互いに座って話をすること。

立っていると、いつまでも気持ちが収まりません。

座るだけで落ち着くことも多いんです。

 

② 感情を理解してあげる

感情が理解されずに癇癪を起こしている場合も多くあります。

子供が悪いと思ったとしても

まずは子供の感情を理解してあげる。

「〇〇君は悔しいと思ったんだよね」

「寂しかったんだよね」

といってあげる事で気持ちを落ち着かせることができます。

 

もし、何か注意したい場合にはその後に注意しましょう。

その際にも口調は抑えて、丁寧に声がけすると、すんなりと言葉が入っていきます。

 

予定をしっかりと伝える

癇癪には「相手が自分の期待通りの行動してくれなかった」というものがありますが。

それを解決するには、事前にお互いの予定をすり合わせておくことが大切です。

 

事前に予定を子どもに伝えましょう。

そして、「できること」「できないこと」も事前に伝えましょう。

例えば、スーパーに行っても今日はお菓子を買えないこと。

遊園地に行くとしたら〇〇時には帰らなければいけないこと

そんなことを事前に伝えることで子供の癇癪の度合いが違ってきます。

 

 

③感情を安定させる方法を教える

癇癪を起こした場合には、感情を安定させる方法を教えることも重要です。

学校で悔しかった時、友達との間で喧嘩した時などに他人への暴力で解決してしまう傾向が見られます。

これには語彙力の不足も関係してきます。

しかし、納得できないことに遭遇した時に暴力で解決するのはダメですよね・

そんな時には暴力以外に気持ちを落ち着ける方法を教えていきましょう

 気持ちを落ち着ける対策の例 

例)編み物をする。新聞紙を破る。トイレに行く。狭い空間で過ごす。散歩にいく。本を読む。などなど

これは子どもによって違うので、親や支援者が子どもを観察しトライ&エラーで提案して行く必要があります。

またその提案のタイミングは、パニックになったらすぐではなく、すこしパニックが続いた後が効果的。

これは「怒り」が親御さんや支援者に向っている間は意味がないからです。

すこし間が立つとその怒りをモノやほかの人にぶつけたくなってきます。その時がベストですね。

親や支援者が気をつけるべき注意点

・親や支援者も約束はしっかり守ることを意識しましょう。誰がみてもしかたないなという理由がある場合はしっかりとそれを説明しましょう。宿題などは学校から帰ってきたらすぐにやるなどのルールを作ることが大切です。

パニックになっても無理やり親御さんや支援者の意見を通すというのはやめましょう。パニックになった後、上記の対応をとり感情を安定させてから、子どもが納得してからやらせるようにしましょう。

・ついついわがままを聞いてしまいがちですが、やらなければいけないことはやる。やってはいけないことはいけない。は絶対に曲げてはいけません。子どもが怒ればわがままが通ると思ってしまいます。

最後に

これらの方法は親御さんや支援者にとって、定着させるまで子どもが成長するまではとても大変なことです。

しかし、この大変を乗り越えれば、

①子どもが素直に育ってくれる。

②子どもが大きくなった時に親が大変ではなくなる。

③社会生活に必要なスキルを備えることができる。

と人生を豊かに生きる上で大切なことを教えてあげることができます。是非一緒にがんばってみましょう。

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